早大でビラまき、逮捕 ―学生会館移転巡り 建造物侵入容疑で」
早稲田大のキャンパスでビラをまいていたアルバイトの男性(22)が建造物侵入の疑いで逮捕、拘留されていたことがわかった。東京地裁で、28日、拘留理由開示の法廷が開かれ、坂田正史裁判官は「証拠を隠滅する可能性がある」などと拘留の理由を述べた。
警視庁の調べなどによると、男性は20日昼、東京都新宿区の戸山キャンパスで学生会館移転問題に絡むビラをまいた。学校側がキャンパスの外に出るように求めたが従わなかったため身柄確保(私人による逮捕)をし、警察に通報して引き渡した。男性の弁護人は「大学当局による政治的な弾圧だ。罪証隠滅のおそれも逃亡のおそれもない」と即時釈放を求めた。
早大によると、今回のビラは01年に学生会館が移転する際、反対運動をしていた大学OBら3人を構内への立ち入り禁止とした処分の撤回などを求める内容だった。 
2005年12月29日付の朝日新聞より転載

この事件に対しての抗議↓
http://wasedadetaiho.web.fc2.com/i/top.htm


当然これについてはぼくも新聞の記事で読んでいましたが、id:E-chikoさんが書いていたので、上の運動に連帯の意を表すために書こうと思いました。早稲田にたまにお邪魔しに行く学生として、これには非常に不安を覚えます。既に12/29に男性は完全黙秘で釈放されたようですが、大学側の謝罪と学生部の「早稲田大学」という公共空間への態度が改められるまで運動は続けられるべきです。E-chikoさんの日記にも書かれていますが、立川ポスティング事件や杉並反戦落書き事件が罪として認められるような事態が横行してしまっているわけですが、今回のことは事件が「大学」で起こったという点で、驚きを隠せませんでした。大学のあり方に異議を唱えることは絶対に保障されなくてはならないし、その保障が失われれば権力の横行と全体主義以外の何が生まれるんだろうか。
民主主義の民主について、大学当局も、それに抗議をおこさない学生たちも、もっと考えなくてはいけない。さもなければわれわれはどう生きろと?お上の管理にのっかって、安穏としていることが危険なことくらいだれもがわかるはずだ。民主主義とは自治であり、権力の横行はそれを阻害するものでしかない。少なくともぼくの通う中央大学で運動をしている左翼団体のやりかたはあまりにも陳腐で、彼らや所謂プロ市民に対して全くの同意をするわけではないけれど、すくなくとも今回のことに関しては、急いで動かなければいけないんじゃあないかなあ。


しかしこう考えると、早稲田はひどいですね。中央はここまでひどくねぇや。