府中市美術館の
山田正亮の絵画―〈静物〉から〈Work〉…そして〈Color〉へ」
行ってきました。
図版買わなかったけどなかなか面白い。
初期の静物画だと印象派から後期印象派(特にセザンヌ)へ、
さらにその後フォービズムへ走り、
で横のストライプだけの抽象表現(モンドリアンぽい?)になって、
最新作である種その極点に達する。
はカンバスの上に多重の色の層を塗り重ね、
最終的にひとつの平面がひとつの色になるのだが、
(カンバスの側面を見るとすごく良く分かる)
塗り残し(と言うべきなのかは分からないけど)が意図されて存在し、
解説にも書いてあったとおり、
その塗り残しの存在がこの絵を完成へと「向かう」もの
として見せている。
パースは人になんらかの衝撃を与える記号を「index」と分類したが、
その意味も含めて「index=指標」という表現がしっくりくるような、
そんな素敵な絵。
入場料300円は安い。