「ゆけゆけ二度目の処女」を銀座シネパトスで見てきた。
「処女ゲバゲバ」もそうだけど、音楽ひどい。
ばりばりに60年代サイケ丸出しのロックチューンのドラムに
にせものフリージャズが乗ったようなあの音、耐えられない。
笑い出しそうになるんですけど。
いや、個人的には大好きな音なんですが、映画音楽としてあれはどうなのかと。
(と、ここまで書いたところで参照しようと思った足立正生の「映画/革命」
が見当たらない。誰か俺のこの本持ってたら返してください…)
まぁ、音楽はおいておくとして、やはりこの映画は「処女ゲバゲバ」よりも
数段できがいいと思う。(単純に見やすかっただけかもしれないけど…)
「殺して」「死にたい」と言う言葉と
「ゆけ、ゆけ、二度目の処女」と言う言葉とが
あるときはとても近く、あるときはとても遠い。
セックスをする男女を豚だと言い、彼(女)らを殺す青年は、
輪姦され、「殺して」(←輪姦されたからではない)という女と、
非常に近く、また対称をなす。
最後に二人が自ら「旅に出る」と言って
最初女があれほど嫌がっていた自殺をするシーンは
とても綺麗だ。素敵な一本でした。