TONKATSU2005-10-01

BEER & ARCHITECTURE  [ CAFE NIGHT TALK SERIES VOL.3 ]
プログレッシヴ・ロックと建築」
行って来ました。あまりに強引な展開と、
プログレ、建築、脱構築、SF、特撮など
関連しあう、あるいはしあわないジャンルを
横断的にひたすら語りまくる巽さんに
俺は終始にやにやしっぱなしでした。
ウィリアム・ギブスンニューロマンサー」の映画化の際に
その音楽をキング・クリムゾンに頼もうとした話や、
EL&Pジミ・ヘンドリクスを迎える用意があったとか、
モトリー・クルーのトミー・リーの空中回転ドラムより以前に
キース・エマーソンが空中回転ピアノ演奏
というむちゃくちゃなことをやっていたときのビデオとか
もうなんかよく覚えていません笑
柄谷行人の『暗喩としての建築』の出版が1983年、
ニューヨークのプレグレバンド、Architectural Metaphor、
日本語に訳せば「建築的な比喩」が結成されたのが1984
こんなしょうもない、強引な結びつけとか、ほんとに面白い。
あと磯達雄がクリムゾンの「Descipline」出してくるあたりとかは、
なんとなく納得。
ビル・ブラフォードのドラムによるところもあるけど、
ポリリズムをひたすら刻み続けるこのアルバムは叙情性のかけらもなく、
ポリリズムがもつミニマルな解体的脱構築性を前面に出していて、
そのせいで以前からのファンからはこっぴどい評価を受けるわけだけど、
この辺はピーター・アイゼンマンの建築(と言っても写真でしか見たことないけど)
に通じるところがあるなぁ、と思った。
最初に磯さんが出した建築とプログレの共通項三つ、
でかい、構築的志向、総合的志向だったんですけど、なにでかいってw
物理的に建築物はでかいし、プログレも長尺で、やっぱりでかいよね、
的なことを磯さんが言ってたのには妙に納得しつつ笑った。
いやー、面白かった。




画像が小さくて醜いのですが、
左上は、ウルトラセブン第28話の恐竜戦車、
右はエマーソン・レイク&パーマーの「タルカス」、
左下は菊竹清訓都城市民会館です。
これには爆笑しかかりました。


<追記>
イギリスやアメリカのプログレを語るにしても、
カンタベリーの話がまったく出てこなかったのはなぜだろう?
磯さんと巽さんの二分法だとどっちに入れるのも難しいからかな?
リチャード・シンクレアのソロでの来日とか
キャラバンのツアーで日本に来てたりもしてたはずなんだけどなぁ。