固有名詞を羅列するということ。
ある閉じられた非常に自分と近しい者だけの世界の中で、
あまり一般的でないと思われる固有名詞を使って
身内にだけに通じるおしゃべりをする、
これに関しては別に文句はないのですが、
(と優香、実際こういうことをするのは好き)
知らない人がたくさんいるなかで、
こういうものが好きなわたしです、よろしく
みたいな語り口はなんかいけすかない。
その語り口によるコミュニティができて、
その中でその固有名詞についての会話が行われるということに対して、
あまりにも単一方向的な感じがして、
最近、どうしても嫌悪してしまう。
自分がそういう人間なので、
同属嫌悪みたいなものもあるかもしれませんが。
そしてそういう語り方をする自分は嫌いです。
閉じられた世界の中でそういう語り方をすることも、
好きだけどいつかはやめなくてはとも思う。


固有名詞で語るのではなくて、ある指標に向かうような、
そういう語り方をしたい。
多少のブレは必要だと思う。
もちろん、ある固有名詞の各々の捉え方によってもブレはできるけど、
そうではなくて、それよりも更に流動的になりたい。
そして、固有名詞の単一方向性を集めることで
自らに複数方向性を求めるよりも、
ある指標へ向かう中でのブレによって複数方向性を獲得する、
この方が何かを行う方法として、やりやすい。


単一方向性の寄せ集めだと自分の立ち位置がよくわからなくなるのです。
あくまでそれは俺の場合だけど。
立ち位置がそこまで重要かよ、と思うときもあるけれど、
自分が何について何をしたいのかを明確にしていくために、
こういうやり方をやっていきたいと思う。
かといってある明確な方向性を持って何かをするということも、
やりやすいにはやりやすいけど、寄り道ができないことに
どうしようもない窮屈さを覚えてしまう。
同時多発的に、不安定だけれど
だいたい同じ方向を向いているようなことをやっていきたい。


以上、自分語りでした。